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2016年8月27日土曜日

吉祥寺のジャズ喫茶メグ レコードカートリッジの試聴イベントはまったりと。

 先週8/19金曜日、19-22時まで、吉祥寺のジャズ喫茶メグでアナログカートリッジの試聴会がありました。こちらは吉祥寺北口出て右手に歩いた路地裏で、右手の青い看板がMEGUで、年期の入った雑居ビルの2階にあります。

 司会はオーディオユニオン吉祥寺店の三輪さん。大概の人は舌を巻くほどのオーディオマニアで、オーディオのために生まれてきたといっても過言ではない、熱い人です。


ターンテーブルにシートにはオヤイデ電気のBR-12をお使いいただいています。また、カートリッジをDL103Rと同一にして、オヤイデ電気のヘッドシェルHS-CFHS-TFの聴き比べを行いました。これがですねぇ、明確に違いました。いや、私は何度も両者の違いを聴き比べているので、予想通りの違いだと感じたのですが、みなさんヘッドシェルでここまで音が違うのかとびっくりされていました。HS-CFはフラットバランスで音場感に秀でていまして、万人向き。一方のHS-TFは音像が鮮明に、ややハイ上がりのハイスピードサウンドでの個性派で、やや耳につんざく感じのロジウムメッキの癖らしいものが感じられ、好き嫌いがはっきり分かれるところ。


 さらに続けて、新旧レコードカートリッジを20種類あまりじゃんじゃか一斉に聴き比べするという、アナログマニアには堪らない、楽しい企画。それぞれのカートリッジの試聴の感想を述べ始めるときりがないのですが、細かい音を漏れなく正確に出してくるデノン、シェルター、ZYXなどの生真面目さが感じられる日本製カートリッジ。対してオルトフォンはワイドレンジではなく、雑味が多いのだけれども、音楽の起伏をうまく表現する、聴いていて楽しくなるような印象。ゴールドリングはシュアーのV15タイプ3が、バランスの良さで参加者全員ため息。これが長く愛されるのがわかるよなぁと納得。


個人的にはDECCAのMK5Eが子気味良く気に入り、DECCA MK5EかSHURE V15 TYPE3が私の耳には馴染み良く欲しくなりました。 なんでもDECCA MK5Eは通常2つのコイルのところ3つあって、特殊な構造をしているという説明を三輪さんから受けました。三輪さんがカートリッジの特徴を詳しく解説し、寺島さんが誰それ憚ることなく試聴の感想を放ち、私やその他の参加者の方々が小話を添える感じで3時間はアッという間。


来店者数は最初は3名で、最後の方は9名ほどになりましたが、少人数だからこそ、メグのオーナーの寺島靖国さんも、私も、その他の参加者も言いたいことを言いたいだけしゃべって、楽しい夜会となりました。


 試聴レコードはダイアナクラールの2015年最新アルバム「Wallflower」の1曲目。心に染み入る、とっても良いアルバムです。大部分の極は、名曲のカバーアルバムなのですが、デビッドフォスターがプロデュースを行っていて、全曲なるほどの出来上がりです。LPは2枚組です。全てのカートリッジを一旦この曲で聴きました。その後、気に入ったカートリッジを参加者がリクエストしつつ、LPもとっかえひっかえして、楽しいイベントとなりました。

内容はまだ未定ですが、9月も三輪さん司会の試聴会を催す予定とのこと。オーディオユニオンのイベント案内か、メグのイベント&ライブスケジュールをチェックしてみてくださいね。

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