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2015年9月29日火曜日

球は交換できるが命は差し替えられない


最近、知人の勧めで飯山一郎さんのブログを読んでいる。最近の主な話題はフクイチから大量に放出されている放射能により日本人は窮地に立たされるというものだ。今春から今月初めまで続いたと言われるフクイチ地下のデブリの再臨界は、大量の放射性水蒸気となって日本全土を濃霧で覆い、日本人の大量死が始まるというもの。テレビでも報道されない、にわかには信じがたい内容だが、不都合な真実を隠すのが世の常なので、ありえる話だろうと思っていた。

で、今日、本屋に立ち寄ったらこんな本が新刊コーナーに並んでいたので買ってみた。「東京が壊滅する日」まだ読み始めて数時間だが、すらすらと半分以上読みふけった。前半を要約すると、ネバダの核実験で放出された全放射能の1.2倍の放射能を、あのフクイチの爆発事故で我々東京人を含めた東北、東日本の人々は浴びていて、それは内部被曝という形で、次第に人々を蝕み始めるというもの。現にネバダ核実験場から200kmほど離れた街で、ガンによる大量死が数十年にもわたり続いているというのだから、フクイチから200kmほどに位置する東京で、あのとき同等以上の被曝をしていたであろう我々も同じ運命を辿るやもしれぬ、と。飯山一郎さんの予言と合致するような内容に、心胆を寒からしめられる思いだ。


最近、知能のパラドックスという本も読んだ。私の独断で要約すると、優れた知能の持ち主ほど、時として常規を逸した、自然の摂理に反した行動や思考を生ずる、ということを述べている。この二つの本を読んでいると、人が生み出したものが人を不幸にする、人間社会の業とというものを感じざるを得ない。


そんな世を憂いつつも、今日は球切れしたソブテックのKT-88に換えて、アムトランスで買ってきた復刻ゴールドライオンのKT-88を、私の愛機ラックスマンのMQ-88に装着した。とりあえずの音出しはしたが、まだ音量を上げて聴いていないので、ソブテックに比べてどう変化したのかはこれからのお楽しみというところだ。近年話題のKT-120やKT-150は、KT-88の1.2倍増のヒーター電流にMQ-88が耐えられずに壊れるかもしれないと考え、興味はあるものの怖くて手が付けられない。そこで、KT-88の中でも、現行管で容易に入手ができて、管球王国75号によると、「繊細かつ緻密な世界で、音楽的な再現が見事」と高評価の復刻ゴールドライオンのKT-88を購入するに至ったわけ。


さらに今日は、ミュージックバードの「オーディオ実験工房」の収録を行ってきた。計2回分の収録で27本の自作同軸デジタルケーブルの聴き比べを敢行!その中で私が最もお気に召したのはベルデンの179DTという細い75Ωケーブルだった。不思議だ。2.5ミリほどのこんな細いケーブルから出る音とは思えない、緻密で自然で開放感のある音色が展開されるとは。ちなみに相方の炭山アキラさんはオヤイデのDST-75 V2がベスト1かな、とおっしゃられていた。その他にも魅力的な同軸線を幾つか見出したので、詳しくは11月の放送を聴いて下さい。

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