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2015年5月7日木曜日

福田先生絶賛のTUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルの使いこなし


新型TUNAMIすなわち102 SSC導体を採用したTUNAMI V2。これに電源プラグP-037、IECコネクターC-037を取付けた自作電源ケーブル。鮮明でワイドレンジ。まるで「アイスクリームの天ぷら」のようなホットとクールが両立した数奇な組み合わせです。 「黙々と全てを完璧にこなす優等生」な電源ケーブルですよ。


この組み合わせを推奨したのが、オーディオ評論家の福田雅光先生。月刊ステレオの4月号で自ら自作され、論評されています。自宅のA-70パワーアンプが数段強化されたとのことで、久々の褒めっぷりにホンマかいなと自分でも作ってみたわけです。

パワーアンプのLUXMAN MQ-88に使用。もともとは初代BlackMambaにP-004/C-004を取付けた自作電源ケーブルを使用していました。

左がTUNAMI V2+P-037+C-037の電源ケーブルを差し込んだMQ-88。低域用のアンプです。右はサンバレーのSV-510SE。中高域用のアンプです。

スピーカーは炭山アキラ先生作の自作スピーカー。私が数年前から譲り受けて使ってます。低域用のウーハーはフォステクスのFW208Nを2発。中域用のスコーカーとしてフォステクスのFW168HP。高域用のツイーターとしてフォステクスのFT28Dを内蔵。FW168HPはネットワーク回路無しのフルレンジ動作。FT28Dは定数忘れましたが、コンデンサー1個で6dB/oct。ウーハーは9mHだったかの巨大コイルで6dB/oct。低域用のスピーカーケーブルは初代TUNAMI NIGO、中高域用にはFF-20 V2をスピーカーケーブルとして使用。

本題のTUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルの音色について。みじんこ自宅システムや会社の試聴システム、後述のイベントでの試聴を総合しての感想をまとめてみました。

TUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルは、TUNAMI V2の低域の豊かさを保ちつつ、高域は繊細で鮮明。押し出し一辺倒の音ではなく、選び抜いた音を一つ一つ研ぎすまして整然と左右方向に広がりをもって展開する。色付けは極めて少なく、TUNAMI GPX (V2)やGPX−R (V2)のようなコクやアクのようなものはほとんど無し。GPX−R V2のようにドッカーンと音が前に積極的に出てくるのではなく、GPX V2のようにグーンと沈み込んでタメを利かせるのでもない。やや控えめっぽいながらも、低域に芯を持ち、中域は等身大、高域は天井に向けて全方位放射されます。使うならパワーアンプが第1候補ですが、別の箇所に使ってハマる場合もありますね。壁コンから電源ボックスまでにこの電源ケーブルを用いて色付けを排し、電源タップから各オーディオ機器までは、それぞれ個性のはっきりした電源ケーブルをあてがっていく、そんな使い方も良いでしょう。または、色付けの少なさを以て、CDプレーヤーなどの最上流の機器に使うのもありかもしれません。

ふーん、同じケーブルを用いながらも、これほどまでに音が違うのかと、改めて電源プラグ、IECコネクターの音への影響力に感心することしきり。TUNAMI V2+P-037+C-037を好むか、既製品のTUNAMI GPX V2やGPX−R V2を好むか、これははっきりと音が違うので、人によりけりです。正直、濃い口なジャズには音が引っ込んだように聴こえて合わないでしょう。フュージョン系、アコースティック系、管弦楽などを高解像度、ワイドレンジで色付けなく、ありのまま忠実再生したい人にうってつけでしょう。

 このTUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブル、先々月行われたマックスオーディオの九州ハイエンドオーディオフェアにて限定販売しました。


同イベントの目玉企画、福田雅光先生による試聴会にもTUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルは登場。

オーディオシステムへの給電用電源タップ全てにTUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルを使用。

TUNAMI GPX V2との聴き比べでも、上記記載のような音の差が、少なくとも私は感じました。まさに福田先生好みの写実系電源ケーブルです。

試聴会は大好評のうちに幕を閉じました。


試聴会場には販売ブースも同居してたのですが、この試聴会のさなかに、われ先にと10本近く売れていきました。会社のリファレンス試聴システムでも、TUNAMI GPX-R V2とTUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルを聴き比べましたが、やはり上述したような印象でした。

自作が難しい人はTUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルの完成品を受注製作可能です。えーっとですね、この組み合わせパターン、オンラインショップで即注文できるかと思いきや、カスタム電源ケーブルの欄に無いので、こちらのお問い合わせフォームから見積もり依頼して下さい。それほど高く無いはずですよ。たぶんTUNAMI GPX V2と同じ2万5千円弱だと思います。納期2週間だと思います。

TUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルは、好き嫌いは別として、リファレンスとして1本持っておいても損はないと思います。この電源ケーブルを軸に、音のベクトルがどう降り代わってくるのか、電源ケーブルを吟味していく中で基準としていただければ幸いです。太いが太いだけではない、輪郭鮮明ながらだぶつきの無い、良い意味での中庸な音が得られます。個人的には、TUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルは多用しすぎると、銀/ロジウムの副作用で音が素っ気なくなってしまうので、どこか1箇所だけに使うのがコツだと思います。TUNAMI V2+P-037+C-037電源ケーブルは鯛の刺身みたいなものですね。せっかく寿司屋に入ったなら、トロ(TUNAMI GPX-R V2)も食いたいし、ブリ(TUNAMI GPX V2)も味わいたいじゃないですか。ちなみに大トロはTUNAMI V2+M1+F1です。EE/F-S V2は裏メニューですね。

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