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2015年5月6日水曜日

念願のダイナベクタートーンアーム導入!PA-2075DR V2も使ってみた!

じゃじゃん!念願のダイナベクターのDV-507を手に入れました!もちろん現行のDV-507MK2ではなく、1984年発売の初代DV-507の中古ですけど。


DV-507は、1977年発売のDV-505、1982年のDV-501に続くダイナベクターの質量分離型トーンアームで、国内外で非常に人気が高く、近年中古相場もうなぎ上り。DV-505は10年前まで6万円代だったのに現在では10万円超えは当たり前。DV-507に関しては近年まで10万円台中半だったのに、ここ数年の間に20万円代中半から、付属品完備の程度の良いものでは30万円超えも。私の入手価格は内緒ですが、今の相場を考えるとかなりお買い得だったかな。でなきゃ買ってません。これにてFR-64S入手はあきらめ、DV-507で満足することにしました。ちなみにDV-507Mk2の定価は2015年現在で60万円です。

なぜ、DV-507かFR-64Sかというと、私の入手したキャビネット(大阪ケーブルのレッドコンソール)にFR-64S用の直径30mmの穴が空いていたからです。 調べてみると、PD-310の資料にあるように30mm径の取付けに適合したアームに、DV-501があったのです。で、DV-507はDV-501のほぼほぼ同形状と踏みまして、それ以来DV-507かFR-64Sのいずれかをゲットしようと画策していたのです。FR-64Sの価格もここ2年ほどのうちに急激に上がり、10万円前後で取引されていたものが、現在ではヤフオクで16万円程度、オーディオショップでは19万円から20万円代後半という高値を付けるところまで現れる始末。これには原因があるらしく、近年横行している中国人の買い付けが影響しているらしいです。それで往年の名機達がどんどん中国人に買い占められ、タマ数が少なくなってもなお高値でもいいから買いたい人たちがいて、中古市場が急上昇しているようなのです。某ウエスタンエレクトリックのビンテージショップのオーナーがこんなことを言っておられました。日本がバブル景気に湧いていた頃、日本人はアメリカでオーディオ機器の名機たちを買いあさり、カーゴ便にぎっちり詰め込んで日本へ輸入。だから世界の名機達が日本に大量に集まったと。それがいまや、中国人が金にモノを言わせて日本から吸い上げているのだと。

 5年前、中国の広州でオーディオショップ巡りをしたことがあるのですが、その中でも衝撃だったのが、こちら。新陶衛電子電器城。

ま、秋葉原で言うところのラジオストアーみたいなところで、1階と2階はこんな雑然としたジャンクパーツ街で、人が溢れています。


コンセントや電源プラグなんかも、元々付いていたケーブルから外したんでしょうけど、山積みに。


ところが3階と4階はハイエンドオーディオフロアになっていて、人はまばら。けど、置いてあるオーディオ機器はなかなかに名機揃い。

ビンテージオーディオがところ狭しと店内に押し込められているのです。こんなお店が何十店舗も軒を連ねているのです。中国パワー恐るべし。

サエクのWE407/23もショーウインドウに飾られてました。これだけ多くの名機達をどこからかき集めたのだろうと不思議だったのですが、日本からも決して少ない数ではない名機達が、いま中国に流出しているのだろうと思います。ここ数年、日本の中古オーディオショップでも、名機をご指名で買いあさっていくのは中国人だと、色々なオーディオショップで耳にします。


さて、中国話はこれくらいにして、我が家のアナログ事情を。それまではこんな感じでFR-54を、FR-54にはでかすぎる孔に無理矢理取付けていたのでした。FR-54の取付け孔径は25mmが適切です。

さて、そんな感じでFR-54からDV-507に換装された我が家のSP-10Mk2システムは快調に動いております。うーん、やっぱりダイナベクターの質量分離型アームはかっこいいなぁ。

で、せっかくなので、オヤイデ電気の新型フォノケーブルPA-2075DR V2を使ってみることにしました。黒いケーブルはいままで使っていたHPC-22Wを用いた自作フォノケーブル。青いのが PA-2075DR V2。

PA-2075DR V2の端末アップ。RCA、5pinDINともに電極部がロジウムメッキされた真鍮削り出しプラグで、しっかりしています。従来のHPC-22Wフォノケーブル(PCOCC-A導体)とPA-2075DRV2を聴き比べましたが、従来はまったりとコクがあり、かなり使い込んでいるので耳馴染みも良く、これはこれで申し分無し。一方のPA-2075DRV2は、初めての導通開始で音は硬めですが、レンジ感が従来よりグーンと広がり、無色透明で前後左右にすっきりと延びきって音場広大。音の芯もくっきりはっきりしており、ピントがあった現代調の、俗にいう写実系の描写。使い込んでエージングが進めば、色艶も自作品を上回ってくることでしょう。

PA-2075DR V2はPCOCC-A時代の初代PA-2075DRから、単に導体がPCOCC-A→102SSC へ変更になっただけではなく、絶縁材にフッ素樹脂を新採用し、撚り構成を3E撚りにしたり、アース線も太くなり、かつアース線に銀メッキ線を使うなど、大幅なグレードアップが図られたPA-2075DR V2。音が悪いわけは無い。これが1万円台中半で買えるとは、クラス最強のフォノケーブルかも。このPA-2075V2シリーズ、実際に幾人かのオーディオ評論家が、製品試聴が終わった後、リファレンスフォノケーブルとしてそのまま使いたいということで、自宅のオーディオシステムに導入されています。ということで、レコードプレーヤーを新規購入される皆さん、RCA着脱式ならPA-2075RR V2を、5pinDIN着脱式ならPA-2075DR V2をぜひお試し下さい。付属品から格段に音質向上すること間違い無しですよ。自作されたい人は切売りもあります。

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