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2013年11月4日月曜日

Entreq グランドボックス「Tellus」と「SilverTellus」

 先週のこと、オーディオ評論家の福田雅光先生の試聴室にお邪魔しました。私が訪問したのはこれで3回目だったか。最初はTUNAMI TERZOが出来上がったときで、2009年のこと。2回目は幻の「カーボンシールドケーブル」の試作品を聴いてもらったときで、2010年のこと。この時の記事は、電源アクセサリー大全2012の108-109ページに記載されています。この誌面上で「カーボンシールドケーブル」は2011年秋に登場予定となっています。しかしながらその後、開発は中断しており、現時点でも発売の見込みは立っていません。2008年のリーマンショック以降、景気の落ち込みが激しくなり、10万円越えのハイエンドケーブルの需要が落ち込みそうで、いま製品化するのは得策ではないというが第一の原因です。それ以外にも、福田先生から指摘のあった箇所の見直し、ハイエンドプラグの開発や、導体やシールド材の選定作業に時間が掛かり、さらには2013年のPCOCC-A生産終了などで奔走するうちに時間が経ってしまい、今に至るというわけです。製品化を諦めたわけではないので、もうしばしのお時間を下さいね。ここ2年以内には出来上がるはずです。

 今回の訪問では福田先生にEntreqのグランドボックスを聴いてもらいました。TellusとSilverTellusというのがその製品で、製品スペック等の詳細は後述しますが、2時間ほどの試聴を行い、じっくりとその効果のほどを確認してまいりました。結論から言うと、Tellusは変化が分かりやすく、ぐぐっと中低域に厚みが増して、かつ音像が明瞭となります。SilverTellusは地味な効き方ですが、高域の広がりが増して、倍音が解き放たれるようにふわっと広がる印象があり、音場感の改善に効果があります。不思議と「銀」をケーブル導体に使ったときと同じ印象を感じました。両者とも、試聴では同じアースケーブルを用いました。アースケーブルはオヤイデのRSCB2.5を使った私の試作品で、片端にYラグ、他方端にXLRプラグを取付けたものです。Yラグをグランドボックスのターミナルに、XLRプラグを福田先生の試聴システムのプリアンプの空きジャックに抜き差しして、ソフトを何枚も入れ替えて、瞬間的にその再生音の変化を聴き取りました。この時の模様は、季刊オーディオアクセサリー151号に掲載予定です。

ついでに先週、香港の取引先からの依頼で、銀の平角線を用いたTellus用のジャンパーケーブルを製作しました。Tellusは今、香港で大人気のようです。なんでも、Tellusの背面にあるターミナルをジャンパー線で繋ぐと、効果が増すらしいです。さらに、複数のTellusを長めのジャンパー線で数珠繋ぎに接続していくと、効果が倍増するらしいです。テスターで測ったところ、Tellusの中身はターミナル毎に仕切られているわけではないので、ジャンパー線なんかでターミナル同士を接続して何になるのか不思議ですが、まぁそういうことらしいです。アースループが生じて逆効果になりはしないのかなぁ。

このグランドボックス(仮想アース)という新ジャンルのオーディオアクセサリー、古くはGe3の要石やアコリバのRGC-24(通称:地雷)などの小型アイテムがあったのですが、今後はEntreqを初めとして、本格的なデカ物が色々と出て来るかもしれません。TellusとSilverTellusは、オヤイデ電気が輸入代理店を努め、来春国内導入予定で、現在メーカーとの調整に入っています。というわけで、以下にエントレックのTellusとSilverTellusを改めてご紹介します。
 

現在、日本のオーディオ環境は、様々な問題を抱えています。

大きな問題のひとつは、スイッチング電源を備えた家電製品やパソコンから発せられる高周波です。これらの高周波は相互に干渉を起こし、複雑な電源汚染を生じせしめます。また、これらの機器は、その周辺に強力な磁場を作り出し、信号伝送のベースとなる基準電位(グランド電位)を乱し、迷走電流を生じせしめます。さらに、これら高周波や磁場の乱れは、人体に健康リスクを及ぼすことさえある重大な問題です。

もうひとつの大きな問題のひとつは、一般的な集合住宅や家屋にコンセント等に設けられている漏電保護用アースは、その経路を辿っていけば、通常水道管や家屋の鉄骨構造物を利用して接地されていることにあります。

これらアースラインでは、自宅や他の居住宅の冷蔵庫や洗濯機、電子レンジなどの家電製品が、このアースラインを共用しています。従って、これら漏電保護用のアースラインにオーディオ機器の大地アースを接続した場合、アースラインに繋がれた家電製品のノイズがアースラインを逆流してオーディオシステムに侵入する場合があります。

本来オーディオ用のアースライン(グラウンドライン)には、地球を巨大な基準電位としたアーシング、すなわち大地電位を取るために配線されるべきアースラインが、現状ではほとんどの場合漏電保護用アースラインに落とされています。オーディオシステムから最上のサウンドを得るには、オーディオ専用に設けられた、クリーンで効果的なアースポイントの構築が最も重要ですが、一般的な集合住宅や家屋では設備・経費等で難しいところがありました。

アースラインを適切に配線し、基準電位を安定化させ、音を濁す原因となる迷走電流を効率良くオーディオシステムから逃す事が出来れば、現状の対処料法的なノイズフィルターやアイソレーション機器を必要としなくなるでしょう。

Entreq社のグランドボックス(仮想アース装置)は、高能率かつ使い勝手に優れたアース配線、効率的なノイズ除去作用、安定した接地電位を作り出す、3つの機能をご提供します。

Entreqのグランドボックスの中核機種であるTellus(テルス)と最上位の Silver Tellus(シルバーテルス)は、優美な質感のスウェーデン産針葉樹からなる頑強なウッドボックスの中に、Entreqの長年の研究によって割り出された複数の“金属層”と、金・銀・銅・亜鉛などの金属パウダーを配合した“ミネラルミックス”を、大質量で積層・内蔵しています。この “金属層”と“ミネラルミックス” が、オーディオ機器の迷走電流を効率的に吸収。圧倒的なノイズ除去作用、安定した接地電位をもたらし、ノイズフロアを効率的に減少させます。これにより、オーディオ専用の大地アースと同等の、あるいはそれ以上の効果を得る事が出来ます。

Entreqのグランドボックスの使用方法は、グランドボックスとオーディオ機器の空き端子との間を専用アースケーブルで繋ぐだけ。通常のオーディオケーブルと同じ要領で接続を行え、極めて簡単にアースラインの構築が可能です。グランドボックス側のアースケーブルは、グランドボックス背面に設けられたターミナルにネジ止め固定できるよう、Yラグ仕様とされています。アースケーブルのオーディオ機器接続側には、RCAプラグ、XLRプラグ、Yラグ仕様など様々なバリエーションが用意されています。これにより、オーディオ機器の空き端子の種類によってフレキシブルな対応が可能です。もし、お使いのオーディオ機器にRCAジャック、XLRジャックの空きが無かったとしても、オーディオ機器のシャーシのネジを緩め、Yラグ仕様のアースケーブルをネジ止め固定すれば、アースラインを構築出来ます。

Tellus/Silver Tellus によってもたらされる、かつてない広大な音場感、ダイナミックでレスポンスに優れた音楽体験をぜひあなたの耳でお確かめ下さい。

*専用グランドケーブルはオヤイデ電気オリジナルで同梱予定。増設配線用にオプション販売も予定。
*専用グランドケーブルは、5Nピュアシルバー導体によるオヤイデ電気オリジナル品をオプション販売予定。


Tellusの特徴 >

EntreqTellus(テルス)は、同社のグランドボックスを特徴づける “ミネラルミックス” を大質量で内蔵した、同社グランドボックスの中核機種です。Tellusの背面には、アースケーブル接続用ターミナルが3カ所設けられ、最大6デバイスのオーディオ機器に有効なアース効果をもたらします。 その優れたノイズフロアの減少効果と手頃な価格から、Entreqのラインナップの中で最も人気のある機種となっています。

ターミナル数:3
接続対応機器数:6
寸法:W435xH134xD295(背面端子部除く)
質量:17.8kg
特徴:Entreqオリジナル複数の“金属層”と、金・銅・亜鉛などの金属パウダーを配合した“ミネラルミックス”を内蔵。
予価:未定(10万円代中半)
発売時期:未定(2014年春予定)

Silver Tellusの特徴 >

EntreqSilver Tellus(シルバーテルス)は、Tellusの “ミネラルミックス” に30%以上の銀を配合し、アース効果のより一層の強化を図った同社グランドボックスの最上級機です。 Silver Tellusの背面には、アースケーブル接続用ターミナルが4カ所設けられ、最大8デバイスのオーディオ機器に有効なアース効果をもたらします。その強力なアース効果によって、金属製オーディオラックのアーシングも含めた、大規模なオーディオシステムのアーシングが可能です。

ターミナル数:4
接続対応機器数:8
寸法:W435xH155xD302(背面端子部除く)
質量:22.2kg
特徴:Entreqオリジナル複数の“金属層”と、金・銅・亜鉛などの金属パウダーに、30%以上の銀を配合した “ミネラルミックス” を内蔵。
予価:未定(30万円前後)
発売時期:未定(2014年春予定)



Tellusの背面部。頑強なスウェーデン針葉樹パネルに配置された、Entreqオリジナルの純銅削り出しターミナルポスト。ターミナルキャップは筐体と同様にスウェーデン針葉樹製。スムーズで確実なアースケーブル固定を行います。ターミナルへの接続はバナナプラグ、Yラグに対応。

オヤイデ電気では、Tellus/SilverTellus専用のオリジナルアースケーブルを開発中。5Nピュアシルバー平角線からなるアースケーブルは、グランドボックス側にYラグ、オーディオ機器側にRCAプラグまたはXLRプラグを装備。オーディオ機器の空き端子へワンタッチで装着でき、ピュアシルバーならではの導電率の高さから、優れたアーシング伝送を行います。


Entreq社について
スウェーデンの南端の緑豊かな都市アストープに設立されたオーディオアクセサリーメーカー。主催のオロフ フライバーグ氏は、1980年代にミストスプレッダー型空気清浄機の開発で同社を設立。40年以上におよぶオーディオへの深い造作によって2002年にオーディオ市場に進出。物理学に精通し、スウェーデンの自然に多くのインスピレーションを得た氏の見識は、自然法則に基づいたオーディオ再生を目指しています。特に、オーディオにおける振動と磁場の影響に着目し、長年の研究成果を製品開発に活かしています。製品の開発と製造は全て自社で行い、常により良い製品造りを目指して、日々の研究に勤しむ堅実な企業姿勢が、世界のオーディオファイルに広く受け入れられています。

Entreq公式HP http://www.entreq.com/

なお、
Tellus/Silver Tellusは、音質向上を目的としたオーディオ専用の仮想アース装置です。漏電対策用の保護接地を目的としたアーシングにはご使用になれません。オーディオ/ビジュアル機器以外には、ご使用にならないで下さい。

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