秋のヘッドホン祭り2013の展示予定品をちょっと公開！

来週末に迫ってまいりましたフジヤエービック主催の「秋のヘッドホン祭り2013」。

 今回のオヤイデ電気ブースでは、FiiO（フィオ）のハイレゾプレーヤーX3やポタアンE12、E07K、E17などが一堂に会します。

X3といえば、最近のファームウェアアップデートでパソコンとUSB接続してのDAC機能が追加されましたね。

また、高級イヤホンリケーブルの定番となったソングスオーディオのリケーブル群の展示即売、それにゼフォンのリケーブルの新製品発表＆展示即売も行われます。

ゼフォンの新製品のうち、私の注目はEE-4とEE-5というER-4S/ER-4P用リケーブルです。エティモティックリサーチのER-4S/ER-4Pは、私も愛用しているロングセラーイヤホンで、その装着感の良さと音質の確かさから、多くのユーザーがいます。で、これらER-4S/ER-4Pは、着脱式ケーブルを有しているのですが、ケーブル内部に抵抗が仕込まれている特殊さもあって、いままでサードパーティ製リケーブルと言えば、ゼフォンのEE-1とEE-2くらいしか市場にはありませんでした。

EE-1とEE-2は、ER-4S/ER-4Pリケーブルの選択肢がこれしかないということからか、いままで結構な本数を出荷したのですが、ついに先月入荷分をもって生産終了となりました。このEE-1とEE-2、お世辞にも使いやすいとは言いがたいもので、タッチノイズも結構なもので、個人的には使えないものでした。そんなことを知ってか知らずかゼフォンが今春、EE-1とEE-2の後継機となる試作品を送って来たのですが、これは赤と緑のケーブルを編み込んだ下品な色彩と、相変わらずひどいタッチノイズに、ER-4S愛好家の私は、こんなもの却下じゃー、との判断を下しました。で、もっと柔らかく、細くてしなやかなケーブルを採用し、プラグはもっとマシなものを、音質はER-4S/ER-4Pの良さを引き出すべくモニター調で、ということで具体的な注文を付けまして、それが今回、EE-4/EE-5として具現化したのです。と、ここまで懇々と書き綴りながら、EE-4/EE-5の製品写真をまだ撮っておりませんので、今日は文章のみの新製品告知という事で。その他にも、ゼフォンは今回、かなりイイ線行ってる新製品を数々投入してきましたので、それらを一挙にヘッドホン祭りで展示＆即売します。というか、ゼフォンは試作品やら新製品を時折送って来るのですが、実は不合格になったものがゴマンとあるのです。我々がそれらをチェックして、音質良好で、見た目や使い勝手で合格点を与えた製品のみ日本市場に投入しています。EE-1とEE-2は、オヤイデがゼフォンを扱い始めた2年前は許されたものの、今だったら不合格でしょうね。私自身ここ3年ほどあまりイヤホンリケーブル市場に携わってきて、自社他社製品問わず、反省すべき点や改善すべき点に多々気づかされました。この教訓を次の製品開発に活かしたいものです。

さて、オヤイデ電気ブースでのオヤイデブランドの展示はこちら！HPC-SEの後継機となるHPC-MX。その先行モニター品です！量産品ではブラックとシルバーとレッドの3色を予定していますが、ヘッドホン祭り限定でブルーとイエローを作りました。

こちらHPC-MXのイエローモデル。何が、今までのHPC-SEと違うのかと言いますと、イヤホン差し込み側の先端にあるMMCXプラグを新規開発した、というところにあります。正直、HPC-SEはMMCXの勘合の不具合が多く、これは汎用のMMCXプラグを使っていたからなのですが、改良が急務だったのです。そもそもMMCX規格自体が曖昧で、しかもイヤホンの着脱部分などという過酷な用途を想定していなかったのが問題なのですが。ま、そんな愚痴をこぼしても事態解決にはならないので、オヤイデ電気では、従来のMMCXの欠点を払拭すべく、イヤホンという過酷な状況下においても常に良好な勘合を維持出来る機構を開発したのです。あまりに小さなパーツなので、ぱっと見は分かりませんが、よーく目を凝らして見ると、従来のMMCXとの違いに気づくかもしれません。新機構の詳細は、いずれ公開したいと思います。

新型MMCXの開発がスタートしたのは今年の春で、なんとかヘッドホン祭りでお披露目できるところまでこぎつけました。ただし、HPC-MXの量産仕様は来年発売の予定となります。量産仕様のHPC-MXでは、アンプ側のミニプラグも完全新規設計となりますが、これがまだ出来てないんです。というわけで、今回のヘッドホン祭りでは、アンプ側端末にHPC-HD25のL型モールドプラグをモールドしての先行モニター品の展示となります。で、この先行モニター品、ただいま急ぎ製作中で、間に合えばヘッドホン祭りで限定特価販売します。たぶん4,000〜5,000円くらいで。

なお、現行のHPC-SEも改良に改良を重ねること9回、今夏から市場に出回っている最新ロットは、初期のロットとは別物なくらい、劇的に勘合が強化され、かつ断線が生じにくくなっています。