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2010年5月4日火曜日

オヤイデ電気秋葉原店 話題の新入荷品など


5/4秋葉原電気街口、オヤイデ電気のある総武線高架脇の路地。右手にオヤイデ電気が見えます。


オヤイデ電気秋葉原店には、続々新しい商品が入荷してきます。
こちらは大洋電機(goot)のケーブルストリッパーYS-101。断面丸形状ののケーブルの外装シースを綺麗に剥きたいときに使用します。このYS-101、私がずいぶん前から愛用しているケーブルストリッパーで、この度当店でも扱うことにしました。これを使えばTUNAMIのような硬い外装シースもあっさり綺麗に剥くことが可能です。値段は1,512円とそれほど高いものではないので、ケーブル自作派の方は1本持っていて損はないはず。8-28mm径のケーブルに適合しますが、経験上10mm以上の電源ケーブルの処理に最適です。カッターだと、どうしても切り口がガタガタになりやすかったりしますが、これだとケーブルを挟んでくるっと一回転させれば、ケーブルにすぱっと切れ込みが入ります。

YS-101の使い方の注意点としては、対象となるケーブルの外装シースの厚みと同じか、少し浅いくらいに、刃先の出具合を事前に調整してやることです。刃先が出すぎた状態で切れ込みを入れると、外装シースを突き抜け、ややもすると絶縁材にまで切れ込みが入ってしまいます。確実を期すなら、対象ケーブルの端尺を用意して、それで試し切りして、刃の出具合を微調整してから、本番に臨むことです。それと、ケーブルの構造にもよりますが、さらに慎重にやるには、YS-101で切れ込みを入れた後、まだ繋がっている残り部分をカッターで切りこんでやることです。

このYS-101、昔からある工具ですし、ケーブルを大量に作る人以外には、それほど需要があるとは思いませんでした。しかし、当店での扱い以降、飛ぶように売れているようです。ま、ケーブル挟んでくるりと回せば、スポッと外装シースが剥ける感触は、使っていてなかなか快感なわけです。ちなみに、3月にやった電源タップ自作講習会の仕込みの際、大量のPA-23の端末処理にYS-101は大活躍しました。これがなかったら仕込みは間に合わなかったでしょう。ぜひ一度お試しあれ。


左はサンハヤトの固まる放熱用シリコーンSCV-22。右はホーザンのラバー砥石K-141(120番、粗め)とK-142(320番、細かめ)。写真には写ってませんが、60番相当のかなり粗めのK-140も在庫してます。

K-140とK-141とK-142は、簡単にいうと刃物の砥石をもっと粗めにしたというか、塊状の紙やすりみたいなものです。消しゴムのように対象物に擦りつけることで、汚れやバリをこそぎ落します。たとえば、ペンチなど工具に付着した錆や汚れを落としたり、自作シャーシの断面バリ取りに便利。さらにハンダコテのコテ先がハンダや汚れでぐだぐだになったときにこれで磨くと綺麗になります。ただし、ハンダコテによっては、特殊なコーティングを施してあって、紙やすりなどで磨いてはいけないものがあったりするので、ハンダコテやコテ先の注意書きをよく読んでから使用の可否を判断して下さい。

そうそう、オーディオ的にはこのラバー砥石、音質向上に有効な面白い使い方があります。それは、電源プラグの電極磨きです。ラバー砥石を電源プラグの電極磨きに使うというのは、福田雅光先生が2003年あたりの季刊オーディオアクセサリーの「旬の音本舗福田屋」で紹介されていました。その記事では、たしかレビトンの8215CAT(真鍮無メッキ電極)のさらなる音質向上を図る実験でした。このラバー砥石で電極を擦って酸化被膜を落とし、かつ電極の表面の平面性を改善することによって、かなりの音質向上がみられたという記事でした。

現在、市場に流通している主要電源プラグに於いて、このラバー砥石による電極磨きが可能な製品は、ハッベルHBL8115V、オヤイデP-029などです。すなわち、電極にメッキが掛かっていない電源プラグであればOKということです。逆に言うと、いま一部で流行っている、メッキが掛かった電極のメッキを剥がし、無メッキ電極仕様にするのにも、このラバー砥石は活用できます。

なお、ラバー砥石で電極を磨くということは、すなわち電極を削り落していることに他なりません。したがって、ラバー砥石で電極を磨きすぎると、電極の厚みが所定より薄くなってしまい、コンセントとの勘合性が弱くなる可能性があります。磨きすぎに注意、ほどほどに留めておきましょう。それと、使い方のコツとしては、ラバー砥石で電極を磨いた後、仕上げに金属磨きクロスポリマールで磨いてやると、電極表面の滑らかさが増し、さらなる音質向上が図れますので、ラバー砥石とポリマールとの併用をお勧めします。


先に紹介した固まる放熱用シリコーンSCV- 22です。20gの小サイズですが、一般にはドバドバと使うものではないので、これで事足りるでしょう。さて、このSCV-22、何に使うかというと、CPUとヒートシンクとの間に塗って挟み、放熱を促進するために使用します。シリコーンはシリコン(Si:ケイ素)を含む有機ケイ素系の樹脂で、熱伝導性、絶縁性、耐熱性、接着性に優れるため、放熱促進用途に好適なわけです。

オーディオ的な使い方としては、例えば自作アンプ製作時にトランジスタとヒートシンクとの間に塗って、放熱効果を上げる、ケーブル自作の際に、誤って切り込んでしまった絶縁材の切り口を埋めるなどの使い方が考えられます。



こちらホーザンのフラックスH-722が入荷しました。鉛フリーハンダにも使用可能です。
30mlと小サイズですが、趣味のケーブル自作であればそんなにドバドバ使うものではないので、このくらいのサイズが置き場所にも困らずちょうどよいです。

フラックスとは、ハンダの延びを補助して綺麗なハンダ付けを可能にする液体です。これをハンダする対象個所に塗ってからハンダをするわけです。特に、鉛フリーはんだ(俗に無縁銀ハンダとよばれるもの)は、鉛が入っていないため、ハンダの乗りが悪く、ハンダがダマになってしまいがちですが、H-722を使えば鉛フリーはんだでも比較的綺麗にハンダ付けできます。なお、オヤイデ電気のSS-47は、高性能のフラックスを含有済みなので、鉛フリーハンダにも関わらず、フラックス無しでも鉛はんだ並みの延びが得られます。それでも使いにくいと感じた時はH-722を併用するとよいでしょう。
なお、オヤイデ電気では、RMAタイプのH-728も売り始めました。RMAとは、低ハロゲンまたはハロゲンを含まないハンダおよびフラックスに付けられる呼称で、通常品より塩素含有量を少なく、または全く含まないもの。H-722とH-728の音質上の違いは確認してませんが、体にとってはH-728のほうがいいかもしれません。


こちらサンハヤトのシールド用シート。MHz帯域を主とした低周波シールド用の銅箔シート「T-160C」(厚み0.03160x210)。GHz帯域を中心とした高周波シールド用のアルミ箔シート「T-160A」(0.08x160x210)の2種類が入荷しました。片面粘着式なので、自作アンプやエフェクターや電源ボックスのシャーシ裏面に貼り付ける、パソコンのケースに貼り付ける(放熱スリットを塞がぬよう注意)といった使い方ができます。なお、商品には「アルミ箔テープ」と書かれてますが、実際の形状は「シート」です。


こちら金属磨き布「みがきクロス ポリマール」です。オヤイデ電気では銀磨き(水色)銅磨き(緑)金磨き(黄色)の3種類を扱ってます。お店で扱い始めて1年半経ちますが、けっこう地味に売れ続けてます。

ポリマールは10年来の私の愛用品で、金属表面の汚れがとてもよく落ちます。ただ、当時は売っている店が少なくて、わざわざ東急ハンズまで買いに行ってました。そこで、秋葉原でもすぐに買えるようにと、私の強い要望で一昨年より扱い始めました。一般には、例えばシルバーリングなどの銀製品、優勝カップなどの金メッキ製品、銅製品などの汚れ落としに使います。

ポリマールは、布の中に研磨剤を含浸させてあって、擦ることによって対象物の表面を薄く削ることによって、汚れを落とします。これにより、洗剤などでは落としきれない金属表面の酸化被膜などを削り落すわけです。このようなわけで、磨きすぎると、メッキものではメッキが薄くなって地金が露出してしまったりするので、メッキものはほどほどに磨きましょう。研磨力は、金磨きクロスが一番弱く、次いで銀磨きクロスで、銅磨きクロスが一番研磨力が強いです。お勧めは中くらいの研磨力の銀磨きクロスです。

オーディオ的には、黒ずんだ電源プラグ、RCAプラグ、コンセントなどの電極のクリーニングに好適です。2枚入りで525円なので、値段も手ごろ。私にとっては欠かせないアイテムです。

ポリマール、もしまだお使いになっていない方いらっしゃいましたら、どんなオーディオファンにも200%お勧めです。システムの大掃除の際、ポリマールでありとあらゆる電極を磨いてピカピカにしてみてください。おそらく2皮くらい剥けたかのようなクリアーな音に様変わりするはずです。

まだまだ紹介したい新入荷品、お勧め品がありますが、この続きはまた今度。ではでは。

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